ソニーコンピュータサイエンス研究所とソニー・ミュージックエンタテインメントが共同で研究開発を手がけるFlow Machinesのブランディングサイト制作をお手伝いしました。Flow Machinesは、音楽におけるクリエイターの創造性拡張を目指す研究開発および社会実装プロジェクトです。2012年にソニーCSLパリとパリ第6大学とが共同で始めた音楽研究が土台となっており、現在の体制に変わるタイミングでブランディングサイトの立ち上げに参加しています。Webデザイナーとして、クリエイティブ・アートディレクション、UIUXデザイン、イラストレーション、フロントエンド・CMS開発をトータルに担当しました。
Flow Machinesは、人間(クリエイター)を代替するAIではありません。クリエイターの構想をもとに、多様なスタイルのメロディーを自由自在に生成し、人間のクリエイティビティを拡張することにその存在意義があります。近年語られるAI代替論ではなく、あくまで"人間が中心"という設計思想を正しく理解してもらいつつ、テクノロジーとしてのおもしろさを素直に感じてもらえるように、インタラクティブなオーディオヴィジュアライザーやイラストレーションを中心に据えてデザインしました。
「AIと音楽」という漠然としたイメージに輪郭を与え、Flow Machinesが描く未来にワクワクしてもらうために、人とFlow Machinesによって楽曲が作られていくプロセスをインタラクティブなオーディオヴィジュアライザーによる体験に落とし込みました。「スタイルパレット」と呼ばれる音の要素をヴィジュアライザーにドラッグ&ドロップすることで、楽曲が生成されていく過程を擬似体験することができます。